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20191006 バッテリ計

  • 2019.10.06 Sunday 19:04
こんにちは、フリーライター&カメラマンの関です。

先週金曜日はバッテリ・マネージメントICの取材と関連する撮影でした。

バッテリの残容量検出には、バッテリ・セルの電圧で見る方法や、バッテリの充放電電流の積算値(クーロン・カウンター)で見る方法などがあり、それぞれの半導体ベンダーが精度を競っていろいろなソリューションを展開しています。

スマートフォンなどに搭載されているバッテリとは違って、EVに搭載されているバッテリは容量が大きく、セル間の温度差も無視できないため、SOC(State of Charge:充電状態)を正確に測定するのはきわめて難しいとされています。

ガソリン車やディーゼル車であれば、フロート(浮き)を使ってタンク内の残量を簡単に知ることができますが、EVだとそうはいきません。なかなか面倒です。

SOCを正確に測定する手法が実用化されれば、より細かい充放電制御が可能になるほか、あとどれぐらいの距離を走れそうだ、という目安の精度も上がります。

これから本格的なEVの時代を迎えるにあたって、こうした課題を解決する新しいテクノロジーやソリューションがどんどん登場してくるのでしょうね。

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左下に見えている縦向きの虹のような光は「幻日」と呼ぶ現象だそうです。(写真は記事内容とは関係ありません)

20191003 電磁界解析ツール

  • 2019.10.03 Thursday 23:05
こんにちは、フリーライター&カメラマンの関です。

きのうは高周波の実装設計を対象にした電磁界解析ツールの事例取材とインタビューカットの撮影でした。

高周波を対象にしたハードウェアの設計は、かつて会社員時代に手掛けていましたので、一応は「土地勘」のある領域です。

とはいえ今回のテーマはDDR4などのGHzの領域。現役時代の仕事としてはたしかSSTL(Stub Series Termination Logic)を扱ったのが最後だったように記憶していますので、隔世の感があります。

さて、取材の主役である電磁界解析ツールは、主に数百MHz以上の周波数領域で信号や電源の伝送をシミュレーションする役割を担います。精度の高いシミュレーションによって設計の細部をコンピューター上で煮詰めていくことで、基板を何回も試作する必要がなくなり、製品の信頼性(動作マージン)も上がるため、現在は必須のツールのひとつとなっています。

ところで、日本ではロジック屋やソフトウェア屋には日が当たる一方で、基板を扱う「実装屋」はどちらかといえば日陰の仕事と捉えられ、その重要性があまり評価されてこなかったように思います。実際にはシステムや機器を安定的に動作させるには高い技術力を持った実装屋の存在が欠かせないのですが、価値が目に見えにくいため、何年も前からメーカーも技術者を抱えなくなってきたと言われています。

その代わり重宝されているのが外部の設計会社です。高周波の実装技術と知見を持ち、電磁界解析ツールなどのツールを使いこなせる設計会社が、もしかしたらこれからの日本のものづくりの命運の一部を握るのかもしれません。

そんな話を取材先のお客様としてきました。

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(写真は記事内容とは関係ありません)

20190925 組込みLinux

  • 2019.09.25 Wednesday 10:37
こんにちは、フリーライター&カメラマンの関です。

昨日は組込みLinuxに関する取材でした。

Linuxはサーバーに使われるOSとして知られていますが、産業機器、デジタル家電、自動車(主にインフォテイメント)、携帯電話などにも多数使われていて、それらは組込みLinux(embedded Linux)と総称されています。

ちなみにLinuxが開発者であるLinus Torvalds氏によって初めてリリースされたのは1991年で、日本でぽつぽつと名前を聞くようになったのは90年代後半だったと思います。

当初は、オープンソースは安全なのか?、第三者の特許を侵害していたら誰が責任を取るのか?、GPLというライセンスはどう解釈すればいいのか?、動作保証はどうすればいいのか?、自分たちのUnix製品と競合してしまうのではないか?、個人が開発したようなOSをうちの製品に載せてお客に提供できるのか?、といった議論が喧々囂々と交わされるなど、サーバー製品を扱っていた日本の大手メーカーはLinuxに対してとても否定的かつ及び腰でした。

長年に亘ってメインフレームやオフコン(オフィスコンピュータ)を手掛けてきて、OSのアーキテクチャや信頼性については一家言を持つエンジニア出身のメーカーの幹部からすれば、Linuxは「どこの馬の骨とも分からないOS」にしか過ぎませんでした。

ところが2000年を過ぎた頃、日本でもインターネット接続が当たり前になって、その結果、ウェブサーバーやメールサーバーの需要が急増。すべてをUnixサーバーで構成していたのでは費用が高くなってしまうため、安いホワイトボックス・サーバーにRed HatなどのLinuxを組み合わせてコストを抑えようという動きが、インターネット・プロバイダやホスティング事業者を中心に起こりました。

Linuxマーケットが大きくなるに連れてさすがに日本のメーカーも看過できなくなり、保証はしないが確認はしたことを意味する「動作検証済み」という微妙な表現で、Linuxを担ぐようになっていったと記憶しています。

そんなLinuxの歴史を振り返りながら、組込みLinux業界の最前線に立ってきた人たちから、Linuxが組込み分野にどう普及していったか、2000年代から今にかけて組み込み市場にどんな変化があったのか、これからはどういった要件が求められるようになっていくのか、といったなかなか濃い話が伺えたと思います。僕自身も大変に勉強になりました。

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(写真は記事内容とは関係ありません)

20190922 SD-WAN

  • 2019.09.22 Sunday 11:55
こんにちは、フリーライター&カメラマンの関です。

先週金曜日はクライアントさんとの打ち合わせ。テーマはSD-WANの導入事例でした。

SD-WANとはSoftware Defined WANの略で、ソフトウェア定義による広域ネットワークの意味。「アンダーレイ」と呼ぶインターネットや専用線などの物理ネットワークの上に、「オーバーレイ」と呼ぶ論理ネットワークを構成する方式だそうです。WANの仮想化の一方式といえます。

不勉強で知らなかったのですが、数年前から普及が始まりつつあるとのこと。

企業が外部クラウドを利用するようになった今、拠点内やりとりはイントラネット、拠点間通信などは専用線(VPN)、クラウドへのアクセスはインターネットと、使い分けと運用管理が煩雑になりつつあります。

SD-WANを導入すると、クラウドサービスへのアクセスやWindows Updateなどのインターネット・トラフィックを他の拠点経由に分散したり、拠点間の専用線で障害が起きたときにインターネットに迂回したりなど、柔軟な運用が実現できるようになる、と理解しました。

いわばクラウド時代に適したWANの管理手法といえるかもしれません。

もう少し勉強してから来月の取材に臨みたいと思います。

さて、ブログもテキストだけでは "色" がないので、写真を添えてみることにしました。iPhoneでのテキトースナップです。
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(写真は記事内容とは関係ありません)

20190919 ブログのドメイン

  • 2019.09.19 Thursday 10:15
こんにちは、フリーライター&カメラマンの関です。

ブログ再開二日目。なんとか忘れずに更新しています(笑)。

さて、ブログを復活するにあたって、本来であれば、仕事用として取っている
sekitechnologies.com

ドメインに置きたかったのですが、何回トライしてもブログのプログラムがうまくインストールできず、やむなく、プライベート用として取っている
kay16.jp

というドメイン上に設置しました。

ちなみに、過去のブログも同じくkay16.jp上に置いてみました。すべてのコンテンツが復活できているか確認していませんので、リンク切れなどがあるかもしれませんが。
http://www.kay16.jp/blog2010/

今日は、ネットワークサービス(SD-WAN)の導入事例の制作に関して、お客様との事前打ち合わせに行ってきます。

20190918 ブログ復活

  • 2019.09.18 Wednesday 14:24
 こんにちは、フリーライター&カメラマンの関です。

 4年と8か月ぶりにブログを復活してみることにしました。

 ずっとtwitterに入り浸っていましたので、うまく書けるかどうか・・・

 差し支えない範囲で仕事のことなどを書いていきたいと思います。

 どうぞよろしく。

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