2011-10-06・コンピュータのデザイン

Steve Jobs氏が膵臓癌で本日死去と発表された。個人としてとくに思い入れはないのだけれど、「コンピュータの未来」を見せてくれた氏の功績を疑う人はいないだろう。（ネガティブな側面もあるが今日は触れないでおこう）



彼はコンピュータの「デザイナー」だった。外観や形状といった狭義のデザインではなくて、大げさにいえば「世界観」を設計していた。ユーザーインタフェースについて事細かに決めたり、基板の配線パターンの美しさまで指示した。ユーザーは彼が設計したユニバースのなかで自由に振舞えばよかったのだ。



一方でMicrosoftを創業したBill Gatesが好かれなかった理由は、彼の提示するユニバースがあまりにつまらなかったからだ。Billはデザイナーではないのだから仕方がない。



Apple Lisaと初代Macintoshは会社で使った（遊んだ）。初めて自分で買ったのはMacintosh SE（1987年）で、2FDDモデルの定価が598,000円。秋葉原のイケショップでローンを組んで担いで帰ったっけ。漢字Talk 4.xが2枚の720KBフロッピーに収まっていたのだから驚きである。ImageWriterというドットインパクトプリンタも買った。しばらくしてMACLIFE（廃刊）に定期で記事を書くようになり、いつの間にかライターを仕事の一つにしている。





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